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ネオンサイン

ネオンサインは、ガラス管の中にネオンガス、アルゴンガス、水銀などを管の中に封入し、ガラス管自体に施された着色や管の内側の蛍光塗料と相まって様々な色を演出する放電灯です。ネオンを点灯するにはネオン管の他にネオントランス(変圧器)の設置、工事が必要です。
ネオンサインに封入してあるガスは主にネオン(赤橙々色)とアルゴン(青紫色)があり、この2種を混合した混合ガス(青色)、アルゴン+水銀の混合ガス(青白色)も使われています。
電子が高速で気体の中にある分子や原子に衝突すると、分子や原子は不安定な励起(れいき)状態になり、元に戻ろうとします。そのときのエネルギーを分子や原子は光として放出します。この原理を利用してネオンサインは、電極からガス中の物質に電子を放出することにより発光させています。

ネオントランス

ネオンを点灯するために、ネオントランス(変圧器)を設置します。巻線式ネオントランスは、15000V・12000V・9000V・6000Vの各種があります。何本ものネオン管を直列につなぐことができ、アルゴンガス封入管・ネオンガス封入管の両方が点灯可能です。サイズが大きいですが故障が少ないです。
最近ではインバーターを使ったネオントランスもあります。小型で調光(点滅などの制御)に向いています。1000Vを出力するアルゴンガス封入管・混合ガス封入管のみ点灯可能な種類もあります。
何本ものネオン管を直列につなぐことができず(並列にのみつなげる)、一本の長さも1.5m以下しか点灯できない制約があります。
また、供給電源の電圧(100V/200V)や周波数(50Hz/60Hz)に対応したネオントランスが必要です。